山桜

岐阜は桜が満開です。
中広岐阜本社、目前が金華山の麓です。
その麓に、山桜の小木が一本だけあります。
今年も、ここぞとばかりに、虚勢を張って、咲いています。
それを、窓越しに見た来客の一人が、「あれが、孤高の山桜ですか」と。
拙著の「題名」を告げる。おもわず、「そうです」と。
彼とは、まだ浅い付き合いですが、
この歳になると、顔見て話せば、だいたいのことは分かります。
経営者の修行中ですが。労を惜します、進んで困難に立ち向い、
困ってる人には惜しみなく手を差し伸べる、そんな硬骨漢です。
大きな身体と素直な性格。真っ直ぐに育った大木のような36歳。
その彼が、一本の山桜を目に留め、それを愛でる心を持つ。
彼の風貌と真摯な態度に、なぜかしら、西郷隆盛を彷彿させる。
西郷どんは、彼が彼自身で何かを成した分けではない。
しかし、西郷の私心を捨てた態度に畏敬の念を持った人達が、この国を新しい時代へと導いた。
政治の混乱期。
少し遠隔だが、彼のような男が、岐阜の西郷として、志の高い若者を支え、
この街を元気にし、国の政治を動かす原動力になる気がする。
ここぞと咲く山桜を眺め、若者の台頭と季節の巡りに、ニヤリとしています。
                            Goto

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