物価高

談合はしないで下さいね。
原油高が止まりません。1バーレル、125ドル。
数か月前、100ドル突破と大騒ぎだったのに、とんでもない、高騰です。
日本は、基幹エネルギーである石油を、全て輸入で賄っているのですから、
あらゆる原材料の高騰は避けられません。恐ろしい話です。
中小企業は、商品価格に転嫁するのを、リストラ、経費の削減などで凌ぐには、
もはや限界かもしれません。
物価の値上がりも、仕方がない。そんな諦めの心境です。
自衛策で、必需品以外は、節約、倹約、我慢。そんな辛い時代です。
しかし、それでは、個人消費が冷え込み、経済が更に失速。
物価は上がる。景気は下がる。疲弊する地方には、泣きっ面に蜂の惨事です。
人は、太平楽を決め込んでますと、知恵が湧きません。
寒風に晒され、厳しい現実に直面すればするほど、強く逞しくなるものです。
消費動向では、トヨタのプリウスが、省エネカーの象徴として、100万台達成したのも、
その、典型です。モノづくり企業は、原油高をチャンスと捕らえ、知恵を絞りたいものです。
仮定の話をしても仕方ないのかもしれませんが、
もしも、原油が輸入出来なければ?もしも、商品の価格を上げることが出来ないならば?
そうなれば、代替エネルギーが開発されたり、機能は同じで質を変えたりの努力をします。
そこに、日本人ならではの、英知が生まれ、新たなイノベーションになります。
昨今の値上げ、日本の大企業が、極限までのチャレンジを放棄して、
値上げの理由付けに腐心したり、業界の横並びを睨んだり、便乗に慌てて走る姿が見え隠れします。
取り分け、日本の文化を支える紙。その主要メーカー二社が訴える、お願い、お知らせの値上げ広告。
主張がまったく同じ内容、形態、理由付け。気持ち悪いです。
横並び、便乗の謗りは免れません。ちょっと情けない新聞告知広告です。
紙業界の暗黙の了解ならば、それは寡占業界の驕り、残念です。
国民は原油高で喘いでます。せめて、紙ぐらいは、談合しないでよね。
と、お願いする気持ちと、事情は分かりますが、もう少し知恵出して欲しいな〜との思いが交差します。
紙は文化のバロメーター。ここは一番、日本企業のモノづくり企業の意地を発揮して、
物価高に抗し、目線を国民の高さで、踏ん張って欲しいものです。
日本の基幹産業である紙、その最大手、王子と日本製紙の、まったく同じ新聞広告に、
妙な違和感を覚えます。
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