名古屋場所

朝日新聞のヒステリックに・・・氷柱で頭を冷やせと申したい。
小学生の4,5年生の頃。地元新聞社の東濃支局(多治見市)に単身赴任していた親父殿。週に二度ほど土曜の夜に帰宅(岐阜市)・・日曜日には必ず映画に連れて行ってくれた・・・。
今から思うと・・・洋画の配給がほとんど田舎にはない時代。東映の嵐寛寿郎、片岡知恵蔵、市川歌右衛門等が主演する時代劇ばかりだった気がする。だから・・今でも時代小説が好きなのかもしれない。
で、夏には映画じゃなくて相撲見物にも連れて行ったもらった記憶がある。親父殿のお目当ては羽島山(岐阜県羽島市出身)で、今の「溜」、当時の「砂被り」に陣取って声援を送った。私の記憶では、その時、親父殿の相撲解説を聞いて以来・相撲ファンになったようだ。
相撲で「張出横綱」「張出大関」ってよく言いますが、なぜ「張出」って言うのか・・ご存知ですか?番付では、横綱も大関も正規には一人づつです。東の正横綱が番付では一番上で、その次が西の正横綱、
横綱が三人いる場合(現在は白鵬の一人横綱)には、三人目は東の番付から外に張り出して表示されます。それを張出横綱と言います。
相撲の本場所は年6回開催されます。夏場所が名古屋で、私が親父殿に金山体育館に連れて行ってもらってた当時に本場所になった。それまでは準本場所といって・・・正規の場所ではありませんでした。(それで年6場所制になった)
名古屋の相撲ファンは・・・本場所になるのを待ち望み・・・その後急激に相撲ファンが増えた。
相撲界が不祥事(野球賭博)で揺れている。マスコミは連日大騒ぎ。私的には相撲取りが・・・聖人君主かと呆れているが・・・公益法人だから。神事を司っているのだから・・・。土俵を汚すのは許せない・・・等など・・とりわけテレビでは、報道番組の餌食になったようである。
朝青龍の時もそうだったんだが・・・場所に一度も足を運んだことのないコメンテーターと称する輩が・・・さもしたり顔で批判を繰り返すのには、辟易する。勿論、野球賭博が蔓延して汚染されている実態を明らかにして、浄化することを否定するモノではない。この際だから・・・徹底的に膿を出して欲しいと願う一人だが・・・・。
第三者機関の特別調査委員会が出した「処分勧告受け入れを条件に名古屋場所の開催を認める」との結論に、朝日新聞が「厳罰を与えて開催に道を付けたようにみえるが、認められない」「事実究明が先」だと世論調査の結果63%が開催中止なのだから中止すべきと解説した。
NHKも中継に反対する世論を背景に「相撲中継の判断を先送りしている」。私は問いたい。朝日の論じる・・・根本的な大相撲改革とは何か?不祥事は刑事事件になっている司直の手で解明されるまで・・本場所を開催するなというのか?・・・協会人事(理事長解任する)を刷新せよと言うのか?それとも協会に自浄能力がないから・・・相撲協会をなくせと言うのか?
名古屋場所開催中止に反対だと言う朝日のいい加減な世論調査に答えた市民は、朝日がヒステリックに解説するほど・・・本気で相撲をなくせとか、理事長の首を刎ねろとか、大改革ができなければ本場所を開催するななどとは・・・・思っていないのではないのか。
むしろ・・・協会が調査委員会の処分勧告を厳粛に受け止め・・・自浄作用を働かせ、脇道に逸れることなく、真摯に相撲道と向き合い、取り組んで欲しいと願っているのではないか。
私は、朝日新聞のヒステリックが奈辺にあるのかはよく分からないが、先日読んだ時代小説ではないが「永遠の0」(百田尚樹著)に登場する「自分達の正義が絶対であり、他は認めない。許さない」とする独善的な主張をする朝日新聞(だと思う)の記者を彷彿とさせてしまう。
私は、この名古屋場所だけは・・・誰が何と言っても・・・見物に行き・・・そして。必死に相撲を取る若い力士に心からのエールを送りたい。勿論、不祥事の処分で張出された力士の分まで。                                                                   Goto

コメント

  1. Goto より:

    コメントありがとうございます。
    この国はあまりにもメディア報道に左右される国です。大相撲について考える人が増えたのは良いことですが・・・現在の異常なまでの勧善懲悪風潮で、物事がすべて解決するとはとても、思えません。私は相撲ファンとして、名古屋場所を見物に行って、頑張っているお相撲さんにエール送ってきます。            Goto

  2. ナガラ より:

    私はこの相撲の問題については、残念ながら社長さんのお考えとは開きがあります。
    『自浄作用を働かせ、脇道に逸れることなく、真摯に相撲道と向き合い、取り組んで欲しい…』
    そんな風に解決できるような問題でしょうか?
    貴ブログ・02月03日の『しがらみ』にもコメントさせて頂きましたが、権威が確立されあまり変化のない時代と、現在のような情報化された時代とでは、対応の仕方が異なります。
    相撲協会は財団法人で公益団体。
    その公益団体が、相撲の八百長や、大麻事件、シゴキ死亡事件、朝青龍問題、挙句の果てに、野球賭博問題です。
    こんなに事件が続けば、自浄云々も通り過ぎ、何らかの強制的な対応をするのが当然でしょう。
    朝日新聞の論調を読んでませんが、社長さんのタニマチ(谷町)的なご意見は通らないのでは…、と思います。
    これだけたくさんの関与した力士がいて、しかもまだ全てのシロクロが確定したわけではないため、名古屋場所の開催を中止したほうが良いと思います。
    もし、開催中に新たが疑惑力士・親方が出てきたら、それこそ収拾がつきませんし、傷は深くなるばかりです。
    目先のお金の収支にこだわると、それこそ墓穴を掘る事態になります。
    古き良き日本の伝統を踏まえ相撲本来の面白さを楽しめるよう、慌てないで確実に、今の時代にあった相撲運営を追及して欲しいと思います。