保身政治家

週刊誌が売れる記事って。民力と関係するのかなぁ?
凄いですね。低迷する出版業界。取り分け落ち込みが激しいのが週刊誌。それが、公表部数70万部が発売日の、夕方までに完売したんだって。「週刊文春」の6/21日号のこと。なんでも09年夏の「酒井法子逮捕」内幕もの以来3年ぶりの記録ですって。(毎日新聞・風知草から)
そうです。本日。衆院で採決される見通しの、税と社会保障の一体改革法案に反対を表明した民主党小沢一郎さんの夫人が選挙区岩手の支援者に送ったと言われる私信が掲載された号です。踊る見出しは「妻からの絶縁状・便箋11枚、全文公開」とセンセーショナルです。
流石に日本政治の中核、小沢さん。その影響力たるや見事。出版業界を震撼させるのですから
何でも、小沢グループの議員がいる地域では、議員達が買占めに走ったそうです。如何にも数にモノ言わす小沢的ですね。まー。ネットの情報伝達の恐ろしさとスピードをご存知ないのですね。
小沢さんには何となく悪役のイメージが付いて回ります。メディアの偏見によるものだと思っていますが。しかし、この暴露。告白の動機。意志の明確さ。逸話の描写の具体性。入手の事情(毎日新聞東京本社編集局調べ)から見て、捏造ではないらしい。
私生活と政治を一体と見る傾向があるが。フランスの事実婚だとか、三人目のファーストレディだとか?EU先進国の政治家と比べれば、余りにも、道徳的、無菌国家的、潔癖主義が良いのかと問いたい気がしますが。こんな「くだらぬ暴露話で」週刊誌が売れる。これがこの国の民度かと思うと情けない。
「大震災の後、小沢の行動を見て、岩手、国の為になるどころか害になることがはっきりわかりました」と原発事故直後から放射能に神経をとがらせ一時、西日本、京都に逃げたことをなじった夫人の手紙に、とことん、この人って、悪役なんだと笑っちゃいます。
そんな、保身政治家が、この国の行方を左右する消費増税法案に重大な影響を与え、政治の混迷を助長するのですからなんとも虚しい。それと、保身の政治家の話題を記事にすれば、週刊誌が売れるのですから。なんとも、軽薄な・・・・と思うのは私だけでしょうか?Goto

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