取材は足で。

記者の怠慢が引き起こした誤認報道じゃないだろうか?
世の中には絶対もなければ、完璧も、100%もない。ましてや、未完成な人間のやることなど、ミスや、間違いだらけと言って良いかも知れない。しかし、活字になったり、影像にして、マスメディアに載せ、報道するとなると・・・・
テレビの報道番組が、怪奇な事件として、興味本位で報じる兵庫県の連続変死事件。
事件の真相は、司直の手によって明らかになるだろうが。過熱する報道合戦での勇み足。被告の写真が誤認報道、掲載された問題・・・・。
そもそも、メディア、取り分け新聞社は、誤認や誤報には居丈高。お詫びや訂正を極力しないモノなのだが。この事件で誤報道した読売新聞・共同通信・NHK・朝日放送・読売テレビ・関西テレビ・毎日新聞とも誤認された女性に謝罪、再発防止に努めると謙虚に反省している。
この誤報。私が気になるのは誤報したメディアが「複数の関係者に被告本人だと確認」報道したが「再確認した結果、被告本人が弁護士を通じ、私ではない」と否定しているので、誤りだったと判断したと、ほぼ、同じ謝罪内容述べてること・・・。
誤報原因は、写真が19年前の古いものであったため・・・だから、確認も容易ではなかったのだろうとは想像するが。結局のところ。事件性からして、被告の写真が欲しい。何処かの報道陣が、何処かで入手してきたものを、ろくに確認などせず、分け合って使用したのが、本当のところではないのか。
なぜなら。使用を見送った新聞社も、放送局もあるからである。彼らは「被告と確証が得られなかった」と、自らの取材で確認できなかったことを理由に、使用しなかったと述べている。それ以外各社は確認しなかったことになる。みんなで渡れば怖くない・・・・ってことだ。
昨今、新聞記者が足で取材しなくなったと、よくいわれるが。
この誤報事件は、その典型ではないのか。誤報によって、「買い物するにも、周りの目が気になり、普段の生活ができない」と被害女性は憤りをあらわにしている。
再発防止に務めるとするならば。被害者への謝罪を形に示すことと、怠慢記者の責任を明確にし再発防止策を公表すべきではないかと思うのだが。こんな、保険金目当ての怪奇事件の真相を過熱報道せねばならぬほど、国民が知りたがっていると思っているなら、メディアはそのことも、再検証すべきだと思う。Goto

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