違憲議員

一票の格差が2倍を超すと1京倍・・・国民は損害を被るんですって???
4/22付・日経朝刊に、なかなか迫力のある意見広告「違憲議員」が掲載されました。(写真参照)
凄い迫力ですねぇ。まるで、天地がひっくり返ったような大事件の見出しです。何ぜそんなに興奮しているのか?何を訴えたいのか?面倒でしたが、折角の広告。丁寧に読んで見ました。
私の率直な感想です。
11年・12年の最高裁大法廷の判決、本年3・4月の各高等裁判所の判決は一票の格差は投票価値の平等に反するので、現行選挙で選ばれた国会議員は憲法違反である。従って無資格者。
違憲国会議員が現在国会で行っている立法行為は憲法秩序の根本破壊であり「国家レベルの異常行為」である。と広告は力んでいるのですが・・・・
もう、何十年も前になりますか。自衛隊違憲判決に。自衛隊は憲法違反だ。解体せよと叫んだ・・今回と同じような・・・「国民有志」がいましたが。自衛隊は現在も存在しています。その人達の考えと、違憲議員の追放を声高に叫ぶ人達がダブるのですが。
この広告主である「国民有志」はこんなことも主張しています。
有権者有志は国会が速やかに最高裁判決に従って法改正しない場合は第一次(第二次、第三次を計画してるのでしょうね)の国家賠償訴訟提起する。有権者の損害は1人当たり5,000円、2000万人が原告になる予定・・・1000億円の大訴訟になると。誰を脅しているんでしょうかねぇ。勝訴しても、国民が納めた税金で2000万人の国民に支払うんですかねぇ。
済みません。法的に考える能力がないものですから。
ついでに、もう一つ。数字にも弱いものですから。公職選挙法ではこの種の訴訟は100日以内で判決せよとのルールがある。判決が出てるにも関わらず「今日も明日も、明後日も違憲国会議員によって立法活動が行われる「異常な状態」は・・・・(難しいですよ)
国家権力の正当な行使に与えるマイナスの影響を1とすると、「違憲」の選挙区割で当選した「違憲国会議員」が国家権力の正当な行使に与えるマイナスの影響は、その1京倍(10,000,000,000,000,000倍)に値する破滅的なものになる。そうな。なんで、一票の格差が、2倍を超すと、国家権力行使に関する被害が1京倍の損害を国民が被るのか?さっぱり理解できません。
法曹界の人達は優秀だから私が無能だと、笑われるのは一向に構わないのですが。
一票の格差を限りなく0にすれば、本当に、法の元に平等なんですかねぇ。国会議員の大半は都会から選出されるってことになりますよねぇ。地方切り捨てとは申しませんが。人数がすべての考え方は腑には落ちませんね。
それから。この国の権力者って誰ですか?私には国会議員だとは思えないんです。むしろ、主権者である「国民」の名を語り・・・「国民有志」と称して・・法を振り回す人達の方が権力者のように思えてならないのですが。
それにしても。お得意の第三者機関を作って、選挙制度の抜本的見直しすれば良いのにそれも、しない政治家に鉄槌を下したい「国民有志」の考えもわからないではないですが。Goto

4/22日本経済新聞

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