第2次補正

政治にコロナ禍対策の司令塔がないのが、大問題だと思っています。
コロナ禍から何ヶ月経ったのでしょうか。やっと、と言って良いでしょう。
政権政党の自民党が、地元の有権者たちの声に動き始めました。
議院内閣制だからなのでしょうか。それとも政調会長に力がないのか。
はたまた、二世議員ばかりで、苦労が足りないのか。修羅場を知らないのか
地を這うように生きている市井の声など、そもそもわからないのか。
選んでいるのは、有権者ですから、困窮するのは国民の自業自得ということでしょうが。
自民党が第2次補正予算の編成に向け、4つの課題別にプロジェクト・チームを
立ち上げました。今頃なんだ。遅いと思いませんか。
5/11現在で厚労省が把握している数字だけで「5500人」がコロナ解雇されています。
4月7日の緊急事態宣言が発令された時点で1677人、そこからでも3倍です。
感染の第2波が「専門家」から指摘されています。
自粛要請が全面的に解除される見込みは薄いです。
となりますと、経済を立ち直らせるには時間が掛かります。
中小零細企業・個人商店が存続できるかどうかますます厳しくなります。
第1次補正をとやかく言うつもりもありませんが。総額117兆円と聞こえは良いが、
企業の納税や社会保険料の支払い猶予分、後から返済を求める融資などが
大幅に含まれています。入るべき税が後回しになるから、それも含めて総額という考え方です。
如何にも主体性と申しますか、指導力のない官僚主導安倍政権的内容です。
実質は25.7兆円。その大半は全国民への10万円給付金と中小事業者への資金繰りと
支援金の19.5兆円です。それも、まだ、受け取ったという声は殆ど聞こえません。
如何にも「遅い」と巷の鬱憤は極限状態です。
自民党議員への有権者の圧力は強まっているはずです。
で。やっと自民党が第2次補正予算に「俺たちの声を反映させろ」となったのが、
課題別PTの立ち上げです。座長は閣僚経験者諸氏。ぜひ、頑張って欲しいものです。
この立ち上げで、二つのことが見えてきました。
一つは安倍政権の限界です。政権が国難に対応仕切れない現実が露呈した。
自民党議員の暴走が始まり安倍一強体制が瓦解したことです。
もう一つは、これで「ばら撒き合戦になり」タガが外れたように、
国民の要求が、幹事長の「思い切った」2次補正にするとか、後100兆円は
積み増しするとか、コロナ禍とは直接関係のない予算までもが通過するようになります。
非常時です。国難です。全て良しとすべきですが。
端から指導者と申しますか、司令塔のない悲劇が、
数ヶ月遅れて明確になったことに、奇異な思いを感じます。Goto

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