雑草

あるがまま雑草として芽ぶき、咲いて消える・・・・
コロナ禍の影響で、10数年続けている早朝ウォーキングコースを変えました。
理由は至って簡単。定番コースの岐阜県総合スポーツ施設(メモリアルセンター)が
入場禁止になったからです。5月25日には解除されましたが。
そのおかげと言っては語弊がありますが。
1キロほど距離が増えましたが、長良川の堤を超えて河川敷に・・・出ますと、
そこには、岐阜市出身シドニー五輪マラソン金メダリスト・高橋尚子さんを
冠した「尚子ロード」なる2.5キロほどのジョギングコースが整備されています。
岐阜市は街の中心を横断して長良川が流れ、東側には金華山が張り出しています。
なぜ、今まで、せせらぎと山が目の前にある風光明媚なこの場所に気がつかなかったのか、
歩かなかったのか。と不思議に思いました。
自粛要請中で早朝です。誰もいないのかと思ったのですが。
びっくりです。実に大勢の市民が、走ったり歩いたり、
上流の長良橋から金華橋まで、密にはなっていませんが、結構な賑わいです。
それはそれで、いいのですが。
メモリアルセンターが入場禁止になったのが、4月上旬。解禁になるまでの
約1ヶ月半(二週間ほどサボリましたが)ほど、「尚子ロード」をウォーキングして
私が一番感動したのは、長良川の堤防に生える実の様々な花たちです。
一つ一つ見れば見るほど綺麗です。
日本の風流といえば「花鳥風月」です。のハズです。古稀を過ぎいっぱしの風流人を
気取っていましたが、月と風はともかく鳥の名前も、日を追って順に咲く花の
種類も名前もほとんど知らない。それも花咲き乱れ「春爛漫」なんて
季節を謳歌していたのに。
堤防です。誰が手を加えるわけではありません。伸びれば刈り取られるだけ。
それなのに春には芽吹き花を咲かせるのです。「雑草は死なず」
山頭火の「あるがまま雑草として芽ぶく」「咲いて消える」です。
「わかってたまるか、人に踏まれてばかりいる、雑草の苦しみが」と
相田みつをさんは綴りましたが、私は「雑草という草は存在しない」
ただ、人知れず芽吹いて咲いて散る。山頭火の自然のあるがままにの方がいいです。
気になりだすと気になるものです。
堤防からの帰り道、道端の名も知らぬ草が「可憐に花を咲かせている」姿を見つけ
手持ちのスマホで「花を捉えて」見ました。(写真参照)
人間の社会がどんな状態であろうが、
季節が巡れば、アスファルトを割って芽を吹き、花を咲かす。
強いですねぇ。それに引き換え人間という奴はなんと女々しいのでしょうか。
強く逞しく無言で生き抜く「雑草たち」の名前を知らぬとは、なんと情けないことか。
慌てて、牧野富太郎さんの植物図鑑を手元に寄せました。
自然の偉大な力にまた一つ教わりました。コロナ禍の教訓かも。Goto
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