タケヤリで戦え・・・

知的集団である出版社も物申すときには物申せ・・・・
痛快とはこんな広告を言うのではないでしょうか。
新聞広告で私が最も注目しているのは・・・出版社の広告です。
何故かと申せば、さすがに出版社です。時代を警鐘し知性に溢れた紙面が多いからです。
いや、多いからでしたと過去形で言わねばなりません。
なぜ過去形かと申しますと、出版不況の波に翻弄されてか、
正月広告に代表されるのですが、出版社の広告紙面が「即物的」になったからです。
天下の集英社にしても、小学館にしても・・・紙面に自社の出版物を宣伝しています。
私は思うのです。出版とは新聞とひと味違いますが「言論の府」です。
週刊文春でも新潮でも、批判はあるでしょうが新聞社が追えない記事を提供してくれます。
時の政権に、或いは為政者におもねることなく、鋭く斬り込みます。
そんな出版社が出版不況で「貧すれば鈍する」なのでしょうか。
自社をアピールする広告ですら牙を抜かれたような、軟弱な姿勢が目立ちます。
そんな状況下にあって・・・ひとり気を吐くのが宝島社です。
今や出版界で知的で反骨精神があって、かつセンセーショナルな匂いを放つ広告を
新聞に掲載するのは・・・宝島社のみになってしまいました。
写真をご覧下さい。どうですか、この迫力・・・・Goto
210511%20%E6%97%A5%E7%B5%8C%E6%96%B0%E8%81%9E-%E5%AE%9D%E5%B3%B6%E7%A4%BE.jpg
コロナ禍のこの1年、全国一斉学校休校に始まり、緊急事態宣言・・・
自粛せよ、人と会うな、動くな、ここに来てイベントはまたまた無観客、
おまけに飲食店は潰れろとばかりに時短に禁酒まで・・・・
海外から届く報道は、米国規制緩和、スペイン規制解除、英国マスク外して良し。
台湾感染者ゼロが続き、中国でもワクチン外交で経済復活などなど、
それに引き換え・・この日本、再び三度、緊急事態宣言せよ・・・
ワクチンはない。クスリもない。
タケヤリで戦えというのか。
このままじゃ、政治に殺される。
私たちは騙されている。
この一年はいったい何だったのか
いつまで自粛すればいいのか。
我慢大会は、もう終わりにして欲しい。
ごちゃごちゃ言い訳するな。
無理を強いるだけで、なにひとつ変わらないではないか。
今こそ、怒りの声をあげるべき・・・・
この思い切った広告を見てどう思いますか。
何とも強烈なコピーじゃないですか。
広告を見て溜飲を下げる人もいるかもしれません。
この紙面は5月11日の日経新聞ですが、他に朝日・読売にも掲載されました。
全国紙に掲載ならば、なぜ、毎日を外したのか・・・予算の関係ならば致し方ないのですが、
毎日新聞に掲載しても、怒りの声を上げる読者がいないからだとすれば・・・
それはそれで寂しいものがあります。
出版社って、やはり知的集団です。
物言うときには、物申して欲しいです。ありがとう。宝島社。Goto

コメント