不条理な戦争になす術がない。無力を思い知っています。
書こうか書くまいか・・・2日ほど悩みました。
ウクライナ・ゼレンスキー大統領の国会での演説についてです。
悲惨な事件が起こりますと、いつも思うのです。
なんとかせねば・・と思いながら。何もできない、しない自分に腹が立ちます。
常に自分は安全な場所に身を置きを、悲惨な惨状に思いを馳せてみるだけ・・
せいぜい、できることといえば、多少の浄財を届けることぐらい。
これって、偽善者の態度であり姿ではないのか・・
いっそ、知らない関係ないと目を閉じ耳を塞げば良いのですが・・・それもできない。
こんな感情って・・あの時から心に宿ったと思います。
もう何年前になるでしょうか、30年以上前になります。
覚えているのは、11月の末、雪が振り路面が凍結、凍りつくような寒さの中、
そこへ向かい。心がへし折れました。そしてそこで感じたのは、心の底から
突き上げるような恐怖と寒さでした。「人間とは何と悍ましい」生き物かとの思いでした。
もしも、自分がその時代に生きていたなら、何ができただろう・・
人道的とは申しませんが、命を賭して抵抗できただろうか・・
傍観者のまま、コソコソと逃げ隠れするのではないか・・頭をよぎりました。
話が見えませんね。
ナチスがユダヤ人を600万人惨殺したホロコーストの中心的な場所、
ポーランドのアウシュビッツ収容所を訪ねた時のことです。
野晒しの絞首刑場・ガス室・山と積まれた義足にメガネ、
人間の脂で作った石鹸とその製造場所・・・どんな心境・心理になれば、
人間を平気で何百万人も惨殺できるのでしょうか・・
私は怒りに震えながら・・・この場所は地獄だ。二度とこの場所には
足を踏み入れたくない・・・と思いました。
そして、ユダヤ人がなぜ、イスラエルを建国したかを学びました。
ご縁があって何度もイスラエルを訪問、ユダヤについて学ぶ機会を得ました。
ゼレンスキー大統領はユダヤ系のウクライナ人、親族の多くがホロコーストの
犠牲になったと聞きます。このロシアのウクライナへの侵略、そしてロシア軍による
無辜の民への無差別攻撃、まるで民族を殲滅してしまう・・ナチスに匹敵します。
いま、現実に起こっている・・・侵略戦争に・・・
私は安全な場所にいます。大統領の演説を聞いてもなす術はありません。
どうすれば、良いのでしょうか。
一つ言えることがあります。大統領の日本政府にロシアへの経済制裁を継続して欲しいとの
悲痛な訴えに・・たとえどんな、返り血を浴びようとも、甘んじて受けることは
できるのではないでしょうか。演説を聞いた国民はみな同じだと信じます。Goto
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