解散風

日銀が6月の会合で長期金利操作を修正するかどうか・・・

衆院補欠選挙の応援に和歌山を訪れた岸田首相に向かって、パイプ爆弾もどきが投げ込まれました。昨年7月の安倍元首相の銃撃事件を彷彿とさせました。
世の中を恨むのは勝手ですが・・模倣犯には弱ったものです。

この事件。首相にも聴衆にも怪我がなく、ことなきを得ましたが、
これで統一地方選挙の後半戦でも自民党が有利に展開するのではとの憶測もでています。このところ、岸田内閣の支持率が上昇傾向にあります。
ウクライナ訪問、日韓首脳会談といった外交面がプラスに作用しています。

コロナ禍も感染者数は報告されますが、療養期間の短縮で、風邪やインフルエンザ並みの扱いで良いのではないかとの風潮もあり、消費活動が19年以前を上回り経済が活発化しています。先日も東京に出張で出かけましたが、さすがにマスクをしている人は多いですが、新幹線は満席です。人が動いていることを実感しました。

これで連休明けに2類から5類に変更になれば、経済はマインドです・・好況感が高まります。そして5月19〜21日・広島で開催される平和と民主主義の「G7サミット」が成功裡に終われば政局は通常国会の会期末(6月21日)に向け一気に「解散風」ムードになります。

解散・総選挙で自民党勝利となれば、岸田政権としては長期政権へのお墨付きが得られることになります。こんな観測もあります。日銀です。黒田総裁から植田総裁にバトンが移りました。

植田総裁は緩和政策を「当面は継続する」としていますが、市場では6月の金融政策決定会合で長期金利操作を修正・撤廃するのが既定路線だと言われています
4月上旬に公表されたQUICK月次調査では6月に修正するのではないかの回答が
半数近く。4月の15%から大幅に増えています。

一般的ですが、日銀が金融の緩和方向に決定すれば、時の政権には追い風になりますが、逆に引き締めの方向は逆風を吹かせると言われています。
もちろん、金融政策はあくまでも経済・物価情勢に関する判断に基づいて決めるものですが、選挙直前に動けば政治的な解釈をされやすくなります。

それでも・・植田総裁は6月金融引き締めを決断するかどうか・・
もしも7月以降に伸ばすような動きになれば、国会開会中の解散が現実のものになるってことでしょう。既定路線で6月引き締めに動けば、日銀は政治に左右されない。中立性を保つ本来の姿に戻ったことになるのではないでしょうか。

植田日銀総裁がやっぱりお前もかとなるか・・さすが学者出身の総裁は、
一味違うとなるか・・試金石になります。日銀の動きも解散風を見極める
座標になりますね。でも政治は一寸先は闇って言いますから・・分かりませんがGoto

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