次元の異なる少子化対策

総選挙の大義はあるのか・・・・

広島サミットがそれなりに成功裡に終わった・・・
株価が34年ぶりに3万円台に回復した・・・
1〜3月期の実質成長率が1.6%となった・・・

インバウンド効果、コロナ収束で個人消費が拡大傾向にあり経済が上向く。
そして極め付けはサミット効果でしょうか、岸田政権の支持率が過半数に達し、
野党が準備不足で足並みが乱れている・・などなど

総選挙は与党にとって有利な状況下で解散するのが常套です。
これだけ好条件が揃ったのです。岸田首相は今国会末に解散に踏み切るのではないか。そんな解散風が吹き始めました。

さてどうか。私の感覚では・・・今国会会期末にはないですね。
理由は・・・まだ、大義が定まっていないからです。
そんなものは、後付けで良いと思われるかもしれませんが・・

そこはそこ。やはり大義なき解散は信頼を欠きます。
現状であえて大義と言えば・・・防衛増税です。しかし、国民に税負担を
強いるのを大義にして勝てる選挙はありません。民主党野田政権が、議員の削減と消費増税を大義として・・・惨敗したのは記憶に新しいです。

このところ・・・やけに力が入っているのは「次元の異なる少子化対策」の政策です。とりわけ、分かりやすのは児童手当の拡充です。所得制限を撤廃して
現在は中学生までの支給を高校生まで延長する。新たに高校生月1万円。
第三子以降は3歳から小学生までを現在の月1.5万円から月3万円に倍増する。

年3兆円規模の追加予算を確保し、その後さらに拡大する構えです。
私は・・・この「次元の異なる少子化対策」に大賛成です。
むしろ、まだまだ甘い。給食費や修学旅行費など学校の行事費用は
当然無料化すべきです。そして、高校・大学の学費や授業費の無料化にまで踏み込んでもらいたい・・・

この国の最大の課題は、少子高齢化による人口減少です。
少子化対策が総選挙の最大の焦点、大義にすべきです。

となると問題は財源です。どんな財源で手当するのかが・・
方法はいくつもあるわけではありません。
正解は消費増税が最も公平です。それを持ち出すことができません。
岸田首相は早々と消費増税は封印しています。野党の標的になりますから。

となると、最近浮揚している「こども特例公債」つまり国債の発行です。
2年程度は国債で賄い、その後は社会保険料の引き上げなどで確保する財源で
償還する方法です。最もらしいですが・・・借金です。野党には対抗策はありません。選挙には最も有利な大義です。

でもです。それを大義で良いのか・・・
私は高齢者に手厚過ぎる社会保障費を1.5兆円分削減して
「異次元のこども対策費」に当てる、よって、高齢者に次世代のために
辛抱して欲しい。と訴えるならば、この国の未来が見えます。
そこまで踏み込めば・・・大義になると思います。

解散風は一度吹き始めると止まらないと申します。
であれば、この国の未来であり宝物である・・・
「こどものために」異次元の対策を立てるために・・・
負担を強いることやむなし・・・を大義にするならば。
解散・総選挙はありだと思います。Goto

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