ジャニーズ創業者の性加害への大手メディアの対応を資す・・・
「性加害・とりわけ男性への性加害という問題に対する認識が
不足していたことなどが根底にありました。ご批判は真摯に受け止めます」
ジャニーズの創業者が所属タレントへの性加害を繰り返していた問題を
新聞やテレビが・・・長い間きちんと報じてこなかったのかとの批判に対して・・・
朝日新聞が東京本社編集局長名での見解です。
「朝日新聞は近年、子どもへの性暴力や文化・芸術界における性暴力については連載で取り上げてきました。重大な人面侵害である性加害の問題については、
今後も性根を据えて、取材を尽くし報じてまいります」とも・・・・
テレビが報じないのは・・・日本を代表する芸能事務所にソッポを向かれると
番組の編成に影響する。視聴率が下がり、経営にも響く。知って知らぬ振りをするのが得だと判断したのはわかります。人気者を多く抱えていますからねぇ。
新聞社は・・・朝日の見解が最も良識的で、他の新聞社は、芸能の話題は政治や経済、社会のニュースよりも格下とみて、そんなものは週刊誌ネタだと軽視してきました。同時に、ジャニーズ事務所は業界に様々な権限と圧力を持つ「権力」の一つであるという認識がありませんでした。新聞社の偏見です。
大手メディアが報じるようになったのは・・今年の3月、英BBCが性加害問題についてのドキュメンタリーを放映、4月に元ジャニーズのメンバーが被害を訴えた結果です。日本という国は海外からの圧力には直ぐに屈する傾向があります。
大手メディアも・・・そうであるとすると、如何にも情けない話であります。
それと、言わずもがなですが。ジャニーズ事務所の創業者が2019年に死去、
それまでは・・・1980年代に元所属タレントが訴えても、週刊文春がキャンペーン報道を展開しても、大手メディアは無視。ジャニーズ事務所が文藝春秋社を訴え、東京地裁が「セクハラ」はないとする判決が出たこともあり無視。
03年に東京高裁が「セクハラ」はあったと認める判決がだされ、04年に最高裁で確定したにも関わらず・・新聞はベタ記事、テレビは一切報じませんでした。当時は性加害という言葉はなく「セクハラ」の有無で争われたのは昔日です。
大手メディアを責めるには酷かもしれませんが・・・
少なくとも死者に鞭打ちつのも如何かとは思いますが・・
性暴力は人権侵害であり被害者のその後の人生に大きな傷跡を残す「魂の殺人」であることに、大手のメディアは認識を新たにしてもらいたい。
ましてや、テレビの商売に影響するからなどとは論外ですが、
読売は「批判への受け止めと今後の報道姿勢について」という設問に無視は
頂けません。ジャニーズ事務所を権力とは見ていないのでしょうか・・
新聞は権力を監視するから新聞です。Goto
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