6歳男児・虐待死

児童虐待だと思ったら・・・189番・まだまだ力不足です。

「異次元の子供対策」が国家的戦略で進められています。
この国が抱える少子高齢化・人口減少を食い止め、再び活力溢れた
国にするためです。それがなかなか上手くいかない・・・少子化はむしろ逆行しています。

なぜなのでしょうかねぇ・・・先日・日経に「生涯子供を持たない人、急増」というタイトルの記事が掲載されました。そこには日本の50代女性は4人に1人が該当し、先進国では突出して多い水準。日本は無子化でも世界のトップランナーとなっていると書かれています。

その記事を読んで思います。もちろん・・・子供が欲しいのに産めない人も
います。乱暴な物言いはよろしくないのは承知ですが・・・
人間っていう奴、いや日本人だけかもしれませんが・・
理屈を捏ねて、子供を持たないことをどこまで正当化するのでしょうかねぇ。

考えて見て下さい・・・全ての生物で、子孫を放棄するような生き物は
一つもありません。逆に言えば、この世に生を受けたということは
子孫を継承するために生まれてきたのです。それは人間とて同じであります。

こんな物言いをしますと批判されることは覚悟の上です。
でも「異次元の子供対策」根本はそういうことではないですか・・・

テレビのニュースを見て愕然としました。
男女四人がスーツケースを引きながら、夜道を歩く防犯カメラの映像です。
新聞には・・朝日新聞が入手した四人の自宅付近の防犯カメラの映像には
6月19日、午後5時ごろ、四人の人物がスーツケースを運ぶ様子が記録されていた。県警もこの映像を入手・・と朝日新聞のスクープのように書かれています。

スーツケースの中身は、虐待死した6歳の男児です。
四人は男一人、女三人の兄妹で男児は長女の息子。甥を撲殺し、
神戸市西区の草むらに捨てに行く映像です。信じられますか?こんなことが。
ドラマや映画の世界じゃないのです。現実です。

もちろん・・・四人は死体遺棄の容疑で兵庫県警に逮捕されました。
男児の死因は司法解剖の結果、外傷性ショックと判明。遺棄された19日に
死亡したと見られています。事件の全容は追って明らかになるでしょう・・

現状では・・・どんな事情があろうが・・6歳の男児を大人が寄ってたかって
殺した「児童虐待」です。誰が考えてもわかります。

我が社は・・・地域みっちゃく生活情報誌を通して・・・児童虐待防止の啓発活動を続けています。6歳の男児がどんな思いで、恐怖を味わって、それも母親の兄妹、叔父叔母から・・・殴り殺されたのかを思うと、胸が張り裂けそうです。

家族ぐるみの犯罪のようですが、解剖結果では、日常的に虐待された痕があるとのこと、6歳の男児です。殴られるたびに泣き叫んだのではと推察できます。
近所の人は気付かなかったのでしょうか。気付いていたなら、なぜ、189番に
誰も電話しなかったのでしょうか・・・

多分ですが。児童虐待だと思ったら、189番に電話を掛ければ、
児童相談所に繋がり、児相と警察が介入できることを知らなかったのではないでしょうか。そう思うと・・・我が社は如何に無力かと忸怩たる思いです。
まだ、日本全国で1000万部しか発行していません・・・神戸市内では発行できていないのが、残念でなりません。悔しいです。

この事件の背景。国に責任があるなどとは思いませんが・・・
せめて、「異次元の子供対策」を掲げるならば、今、生きて暮らしている
子供たちにもっと光が当たる政策を考えて欲しいと願います。

我が社・・などと申すのも烏滸がましいですが、
児童虐待は家庭内で隠蔽されやすい事件です。察知できるのは
ご近所だけです。地域に全戸配布する我々のメディアが・・189番・
189番を・・・事件なら110番、火事なら119番と同等に、覚えてもらえるよう、努力をせねばならないと思います。

虐待死した6歳・穂坂修(なお)君の冥福を祈ります。Goto

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