芥川・直木賞の選考委員に・・・

「自分の書いたもので他人の脳みそをぶん殴ってやりたい」楽しみだね。

第170回・芥川・直木賞が発表された。あなたは読みましたか?
私は芥川賞受賞の九段理江さんの「東京都同情塔」を文藝春秋の3月号で。直木賞・万城目学さんの「八月の御所グラウンド」は購入し読んだ。河崎秋子さんの「ともぐい」はまだだ。

一冊がまだなのは・・私の好きな作家・柚月裕子さんの新作「風に立つ」を読んでいて、時間がないからだが、「自分の書いたもので他人の脳みそをぶん殴ってやりたい」との受賞の言葉がいたく気にいっているので読んでみる。

まぁ・・この二つの賞が如何に出版売上を目的としているとしても、結果的に直木賞が3回連続で2作品を同時受賞するのは如何なものか。選考委員の林真理子さんは「非常にレベルが高い選考になった」「2作品受賞となるケースが多いが今回はまず受賞作品を一つに決め、その後2作受賞にすべきかどうかを議論する方式を取った」と述べる。

ということは最初から2作品を選考しようと決めていたってことかな。選考委員も、昔のように気骨がある作家はいないようで、出版社のお膳立てに乗っているだけではねぇ。万城目学さんの・・・その前に万城目(まきめ)って読めない苗字だねぇ・・「八月の・・・・」だが、内容はすんなり、味はあるのだが京大、京大していて臭いね。なんでこれが受賞作?って感じです。

芥川賞は選考開始から1時間ほどのスピードで決定。1時間って、集まって「やあやあ」「久しぶり、能登半島大変だねぇ」・・なんて世間話が始まって、それではと司会者がノミネートではどれと、すかさずA作家が「東京都同情塔」は秀逸だねぇ・・なんて言ったら「そうですねぇ」とB作家が相槌を打って、それで決定ってことなのでしょうねぇ。

1時間での決定って、そんなことでしょう。
選考委員の頭には評価をどう書くかに頭が巡っていただけかも知れない。だってです。私が老いているからかも知れないが・・・私の読解力では意味がさっぱりわからない。途中で眠くなって投げた・・・

九段作品は「同情されるべき人々と再定義された犯罪者のために豪華な収容塔が建てられた近未来の東京を舞台に、過度に寛容を求める社会を批判的に描き、作中の一貫性などが架空の世界にリアリティーを与えた」と選考委員たちのベタ褒め評価だが・・・その評価も理解不能である。

でも九段さんは21年「悪い音楽」で文学界新人賞を受賞した実力派。読みこなせない私がアホだと思っていますが。まぁ・・芥川賞なんて、こんなもんだね。選考委員たちは本気でこの作品が良いと思ったのだろうか。
でも河崎秋子さん「ともぐい」は楽しみに読みたい。

まぁ・・・私としては・・無理してでも新進作家の将来に期待して読ませてもらうのだが。それにしても、ミステリー大賞のデビュー作「臨床真理」。大藪春彦賞の「検事の本懐」日本推理作家協会賞「狐狼の血」「盤上の向日葵」18年の本屋大賞2位。前作の「教誨」そして新作の「風に立つ」柚月裕子作品は良いですねぇ。登場人物と共生できますから・・・

彼女が芥川賞にも直木賞にも無縁であるってことが。最高ですね。
選考委員ってこの程度ですから・・・・Goto

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