能登のために・・・

元大関・貴景勝引退・石川県出身・大の里優勝で大関昇進。

当たりました。そんなのは偶然だ。まぐれだ。「犬も歩けば棒に当たる」の類だ。いや下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるだ。まるで宝くじが当たったような奇跡だ。まぁ・・そこまで好き放題に言われりゃ腹も立ちませんが・・

でも名古屋場所の予想が優勝力士は「霧島」と申しましたが。横綱の照ノ富士が意地を見せての優勝。私は引退するのではと言っていたので全くの見当違い。そして霧島は負け越したのです。たまさか・・・9月場所の優勝力士は関脇「大の里」だと占って優勝しても当てずっぽうだと言われても仕方がない。

でもです。大の里関の優勝は嬉しいですねぇ。
だってですよ。彼は石川県の津幡町の出身。14日目・前夜から続いた豪雨で、能登半島を中心に・・まるで半島全体が沈没してしまうかのようなとんでもない豪雨に見舞われた。死者も、行方不明者も出ています。

能登半島は1月に地震で壊滅状態。やっと立ち直れる人から立ち直りかけている矢先のこの豪雨災害。こんな酷い仕打ちがありますか。人間は大自然の摂理の下で生かされています。大自然に逆らうことはきません。

如何なる天災に遭遇しようとも、「こうべを垂れ、過ぎ去るのを身を屈めて待つしかすべはない」のですが。天は乗り越えられない試練は与えない」とどなたか言いましたが。それは嘘だ。一年で一度ならずも二度までも。何とか繋いだインフラを再び寸断し、泣きながら植えた稲が作物が水に浸かり、せっかく、整備した港が崩され、多くの支援を得て復興しようと歯を食いしばっている産業はその土台から水没したのです。耐えられるわけがないじゃないか。

神も仏もないとはこのことです。
せめてもの、せめてもの救いが石川県出身・郷土の自慢・遠藤関の勝ち越し。
大の里関の優勝・大関昇進であることは間違いないのだが。そう考えると、大相撲の優勝占い如きで当たったと喜んでいるようではあかん。

この石川・能登半島と中心とする二度に渡る甚大な天災被害。
全ての国民が本気で何とかせにゃあかん。他人事ではない。
それには、まずは私ができることは何か。それも今直ぐに。
中広グループでできることは何か。それも今すぐに。考え行動に移すしかない。

余談になってしまいますが・・・
元大関の貴景勝が現役の引退を発表した。
今場所、それも占ったのだが。当たってしまった。

小兵ながらゴムまりのような体型で、押し相撲一本。
頭からぶち当たって、押して押して押しまくる。押せねば負ける。
そんな彼の相撲は魅力的だった。現役では大榮翔だけになったが。

引退会見で貴景勝はいう「燃え尽きた。横綱を目指す体力・気力がなくなった」
両膝と首の故障に泣いたが「けがも合わせて自分の実力」と武士道精神を信条とした貴景勝らしい。「若いころは(28歳今も十分若いのだが)100%準備をして土俵に臨んだ。ここ最近はやるべきことをしたくても、できなかった」と悔しさを滲ませた。

小学校3年生から、横綱を夢見て相撲道に研鑽を積んだ貴景勝が散った。
涙のない清々しい引退の弁だった。今後、湊川を襲名、後進の育成に励むという。貴景勝は相撲界入門に貴乃花部屋を選んだ。横綱貴乃花に憧れてだ。

その貴乃花は、未熟な社会経験を露呈させ、彼を慕った弟子たちを置き去りにして身勝手に相撲界を去った。その悲哀も挫折も味わった貴景勝である。「根性と気合を持った、そんな力士を育てたい」と語る言葉に、大相撲の未来を見たい。
敢えて・・湊川親方に。あなたが引退会見の日、大自然の猛威にどうしようもない状況置かれてしまった能登の人たちがいるってことも忘れないで欲しい。Goto

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