富山県に初進出・チャレンジしてくれた仲間に感謝。
「創業は易し、守成は難し」――唐の太宗・李世民の言葉として『貞観政要』に記されています。事業を興すことは勢いと志があればできる。
しかし、それを維持し、時代に応じて発展させていくことは、はるかに難しい。
古今東西を問わぬ、真理でありましょう。
三十八年前、創業者が逝去した折、私は新聞に死亡広告を出しました。
その文末にこの一節を引き、「創業の志に感謝し、全身全霊をもって守成して参る」と記しました。創業者への敬意と、自らに課した誓いの言葉でした。
以来、私の胸にはこの節が刻まれています。
守成とは単に事業を守ることではなく、創業の精神を未来に生かすこと。そして、社会から必要とされ続ける存在となることだと信じています。
このたび、富山県の新川地区――黒部、魚津、滑川市――において、
地域みっちゃく生活情報誌『niikawa+(にいかわプラス)』を創刊いたしました。富山初進出です。この挑戦を成し遂げてくれた仲間たちに心から感謝申し上げます。
地域を愛し、地域の人々と共に歩む覚悟をもって、この誌面を形にしてくれたことに、深く頭が下がります。創刊の喜びは、一人ひとりの情熱と努力の結晶であり、まさに“守成の道”の一歩であります。
創業は志を立てる勇気。
守成は理念を貫く知恵と覚悟。
我が社が創業以来、一貫して貫いてきた「地域に寄り添う」姿勢こそ、
揺るぎない礎です。
これからも、創業者の志を胸に、地域の暮らしに光を当て、人の心に温もりを灯す存在であり続けたい。目標は日本全国・5000万世帯に情報誌を配布すること。30余年掛かって、1270万部。容易ではないが、必ずやり遂げる。
富山県・初進出・『niikawa+』創刊に関わった全ての仲間に感謝を。
そして、守成の覚悟を胸に刻み、共に未来を切り拓こう。
それが、中広グループの不変の姿勢であり、創業者への何よりの報恩である。Goto


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