経済が分かる政治家がトップにならねば、国が持たないと思う。
フランスに39歳の大統領が誕生した。
政党のバックもない。議員の経験もない。左派でも右派でもない。
経験は支持率が1桁台に落ち込み、二期目の出馬すらできなかった・・
オランド政権の経済相のみ・・・そんな彼が、フランスを何処へ導こうとしているのか。
とても興味があります。
欧州銀行元総裁は「マクロンは柔軟な労働市場、健全な財政、
雇用を生み出すのに有効な税制といった改革の必要性を明確に理解している。
同時に今の経済状況は続かないと多くのフランス人は理解している」と・・勝因をズバリ。
メディアはマクロンの勝利を右傾化、保護主義の流れを止めたと言うが。
私は日本メディアのそんな論調、20世紀の遺物、陳套(ちんとう)を感じてならない。
トランプ大統領の誕生についてもそうだ。素人に何ができるか、
政治には理念や思想があってこそ政治なのだ・・そんな批判を繰り返すが、
その発想自体が陳套だと思わないのが不思議だ。
マクロンの路線はただ一点、「ビジネスや貿易を活発にして経済成長を高める」ことに
尽きるのではないか。オランド政権で不燃焼だった経済成長政策を自らの手で実践する。
それが「フランス国民が39歳に選択した「第三の道」なのではないかと思う。
EUの経済地位を高め、国際経済を牽引し、フランスがその中心となる。
フランスは成長も競争力も著しく低下している。若年層の失業は大問題だ。
解消は時間との戦いであろう。日本もそうであるが、経済成長には、
構造改革が必要であり、痛みを伴い時間が掛かる。それを突破するのは若さであろう。
二期10年、フランス国民が、辛抱できるかどうか。見守りたい。
もうひとり、韓国に新大統領が誕生した。
公約の中身を覗いてみると、北朝鮮対話政策のみならずイデオロギー先行型の政権である。
経済公約の公務員80万人増・・・その財源を大企業の増税で賄う。
非正規と正規格差の是正、大企業と中小企業の給与差の解消を目指すとするが・・
果たして、社会主義的価値観であり発想で、経済成長を促すことができるか。
経済の実態を理解していない左派政権の経済政策をじっくり見てみたいところだ。
韓国民の選択にとやかく言うつもりはないが、選択の根拠、余りにも緊張感がなく、
理想的過ぎる。戦時国であるとの自覚がない。軍がどう動くか。注視したい。
二人の大統領について思うところを書いたが、
我が国、安倍一強政権が続くが、ポスト安倍は、30代の政治家がいいなぁ。
それも経済が分かる政治家が、例えば農業改革で苦労している、
小泉進次郎議員のような。Goto
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