新聞の楽しみ

今日、二回目の党首会談があるそうです。
朝日新聞「密室あり、小沢氏豹変」。読売新聞「対話路線へ一歩」。毎日新聞「憶測呼ぶ党首会談」。
福田首相と民主党小沢党首の一回目の対談翌日の全国紙見出しです。
一国の首相が「差しで話し合おう」といい、「よし」と野党党首が受けた。それが、何で密室なんだろうか?陰でこそこそ、人知れず話すことを密談といいます。密談するから密室でしょう?公に話し合おうと宣言して話し合った。国の最高権力者は、「誰かと二人だけで話し合ってはいけないのかねー」話の内容は知りたいが。密室批判の朝日の記事には理解できない。
立場も考え方も違う二人が、事前の打合せも、根回しもなく、45分の会談で、対話路線へ舵を切るなんてことがありますかねー。朝日の「公開は全て善」という教条的な批判には、四角四面で息が詰まりそうです。が、読売の「翼賛」的な事大主義にも困ったもんだ。
政界は一寸先は闇。と常日頃から、宣う、政治家や政治記者が、唐突な会談に、すわ鎌倉!! とばかりに、解散か?大連立か?と憶測するのも、解らないわけではないが。過剰反応はいただけない。
新聞も並べて読むとその違いが解り面白い。最近、新聞を読まない人が増えたと云われるが、私に言わせれば、読まない人は、最初から読まない。読まない人に読め。と、いうのは難しい。読まない人は新聞の楽しみ方を知らないのだから、可哀想だと云うしかない。
しかし、71歳の老獪な首相と議員歴40数年の怪物党首が、間を置かず二度目の対談をする。その深層真理を「過剰反応」の新聞記事と照らし合わせ、思いを巡らすのも、また、新聞の楽しみだと、一人悦に入ってる。

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