破局の原因

ネット重視も良いのですが・・・ネット世論とマスメディア世論調査とは、本質的に違う。
先の衆院選の話です。誰もが奇怪だと思ったのは、「生活が第一」の小沢一郎代表と滋賀県の嘉田由紀子知事が、それも公示前に、結婚したことでした。政治通に言わせれば、当選一回、日本新党の代表だった細川護煕さんを抑え込み、無理矢理、首班に担ぎ、細川政権を誕生させたのと、同じ手法というが。
嘉田知事も、なかなかの女性。気心が知れあった仲でもあるまいし。そう簡単に合意をするわけではなかろうに、なぜ。「あなたが、卒原発の旗を高く掲げてくれれば、100議席は可能」などとの甘言にフラフラと、「未来」の党首に担がれたのか?その疑問がずーと残っていたのだが。
その答えが見つかった。
小沢さんはなうてのマスメディア嫌い。そりゃ。あれだけ、パッシングされれば。そうなるでしょう。でも、彼ほどメディアの重要性とメディアリテラシーを知る政治家もいない。逆説的であるが。メデイアを熟知、良きにつけ悪しきつけメデイアを利用してきたのではないだろうか。
彼がメディアを利用する際。最も重要視するのは、メディアが実施する世論調査。いざ、選挙となると。まずは、世論調査の分析から始める。今回も国民に最も関心がある政策は「反原発」続いて「反TPP」それに、潜在的反対が増税・「反消費税」と結果がでれば。それらの政策を「第一に」掲げ・・・
新鮮な党首を担げば。100議席は確保できると読んだ。で、嘉田知事に、「総選挙で誕生する新政権の中心となるべき政党は」との世論調査、それも小沢さんが大好きな「ネット世論」での調査結果を示し、口説きに口説いた。
嘉田さんも、世論動向を気にする政治家。そこで二人は意気投合。二人を取り持ったのは、ネット世論調査ってこと。・・・・自民の次に支持率が高いのが「反原発を掲げる新党」「維新でも民主でもない」と、くれば。「嘉田さんあなたが・・・100議席は」となったのは・・・想像に難くない。
で。これが。答えですが。世論調査がミソ。それも、「ネット世論」をマスメディアが実施する世論調査以上の価値。即ち反原発は、議席獲得の打ち出の小槌と、勘違いしたのが運の尽き。
そもそも「ネットでは同質性の高い人が共感し合い、先鋭化する傾向にある」との・・・
ネット世論の特殊性に思いが至らなかった。小沢ブレーンのネット音痴といえば良いのか。ネット世論調査を信じたのが原因。その遠因は、勿論、マスメディア嫌いと、そのメディアを利用してきた小沢さんのメディア偏重にあるのだが。私的には、四畳半政治家。ネット世論に「策士策に溺れる」感が免れない。Goto

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