せっかくの時間です。有意義にお使い下さい。
いよいよゴールデンウィーク本番。
私は日常のルーティンを変えず、早起きを貫きます。今日から5日間の休暇。さて、あなたどう過ごされますか。
- 遠くへ旅立つのも一興。海外に行く人の混雑ぶり、報道だがご苦労様って感じだ。
しかし今年は、物価高の影響もあってか、移動は控えめ、近場志向が強いという。なるほど、無理に背伸びせず、足元を楽しむ――これもまた、時代に即した賢い過ごし方だ。
私か。やはり読書だろう。静かに頁をめくる時間は、何より贅沢だ。そして天気が良ければ、大好きなゴルフへ。まさに晴耕雨読。晴れれば芝を歩き、雨なら書を開く。高齢者、これくらいのゆとりがちょうど良い。
そう考えると、我が社の情報誌は実にありがたい。近場のお出掛け企画が満載だ。灯台下暗し、とはよく言ったもの。身近な場所にこそ、まだ知らぬ魅力が眠っている。家族で出掛け、地域を知り、無理のない費用で心が満たされる。読者の笑顔が目に浮かぶようだ。どうぞ存分に楽しんでいただきたい。
さて、帰省の話。久しぶりに顔を合わせるのもまた、連休の醍醐味である。が、こんな“帰り方”はご遠慮願いたい、という話がある。
愛知県での一件だ。明け方、駅構内のトイレで不審火。出動した消防隊員が現場確認をしている隙に、なんと消防車が盗まれたという。
大胆不敵というか、呆れるというか。理由がまた振るっている。「金がなく、帰る手段がないから消防車で帰ろうと思った」。目的地は木更津。発想は自由だが、やっていいことと悪いことの区別くらいは、五十を過ぎればつけてほしい。
結局、消防車は10キロ先で壁に衝突し、御用となった。まるで喜劇のような顛末だが、笑ってばかりもいられない。57歳の男の末路としては、あまりに寂しい。
夏目漱石の草枕を借りれば――
山路を降りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。
情に竿させば流される。
意地を通せば窮屈だ。
とかくこの世は住みにくい。
ってことなのか?
住みにくさを理由に、道を外してよいわけではない。むしろ、住みにくいからこそ、人は己を律し、節度を持って生きるのではないか。
せっかくのゴールデンウィークである。
遠くに行かずともよい。派手でなくともよい。
心をほどき、時間を味わい、家族や友と笑い合う。それで十分だ。
どうか、有効にお使いください。
ゆったりと、しかし大切に。
この5日間が、各位にとって、ささやかで、しかし確かな充足の時間となることを願う。Goto


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